ヘイニ・リータタフタ展 共有する「感動した」

「絵付師」ヘイニ・リータタフタに興味を持っていた。名作のフォルムに「自分の絵」を描く。それは既存の「形」や「意味」あるいは「評価」に対して諸々の関係性を考慮しながら制作活動を行うことだと思う。そういった関係性の中で「ルノ」のような質の高い売れる商品を生み出す「デザイナー」ヘイニ・リータタフタに興味を持っていた。
そして去年彼女の所属するアラビア・アート・デパートメントのアトリエを訪ねた。
そこでアーティストとしての彼女の作品を見せてもらった。「感動した」。彼女の描く鳥や草花が楽しそうに遊んでいた。色や線が語りかけてくる。作品にいたるまでの作家の豊かな感性や想像力が強く伝わってくる。アトリエにはそんな作品が所狭しと並んでいた。フィンランドの自然、女性らしい優しさ、豊かな感性と想像力。「アーティスト」ヘイニ・リータタフタの人間性溢れる作品に触れ「感動した」。
この作品を日本で見てもらいたい。私たちのギャラーで展示してみたい。そして商品で知っているデザイナーとしてのヘイニ・リータタフタと共にアーティストとしてのヘイニ・リータタフタの世界に触れてみてほしい。そして「感動した」を共有出来ればと・・・・・・。
そんな思いでヘイニ・リータタフタ展がスターします。

                                                   casE 湯川